そんな会話をするくらいだから、

絶対、俺の両親も知ってるはず。

何も言って来ないけれど……。

帰ったら、確認しなくちゃ。


クリスマスの明日も逢う約束になってて。

イヴだけど、自宅でご両親と祝うかな?と思って、

俺は18時ちょい過ぎに絢を自宅へと送り届けた。




自宅に帰宅して、リビングにいる母親に声を掛ける。


「絢が、休み中に泊りに来たいって言ってるんだけど、いい?」


オブラートに包むことなく、至極ストレートに。

母親には遠回しに話してもややこしくなるだけ。

心の内をガッツリ読まれるから、

いつだって飾り気のない言葉で会話する。


「別に構わないけど?」

「この話、絢の両親から聞いてた?」

「うん」

「親父は何だって?」

「ちゃんと責任取る意思があるなら、問題ないって。向こうのご両親が許可出してるならご意向に沿うそうよ」

「……責任」

「この間も言ったけど、ちゃんとけじめはつけなさいよ?大事な1人娘のご家庭だし、あんな可愛い子、たぶらかしてるなら今すぐ家から追い出すわよ?」

「分かってるって」


母親の言い分は至極当たり前。

当然と言えば当然だし、これが正統な流れではあるから。