「何、俺のこと心配してんの?」
「え?……あ」
要らぬスイッチを押してしまったらしい。
目が、目が完全にオスに変化した。
う゛ぅっ……どうしよう~~。
目の前のテーブルを横に退けて、
妖美な視線を向けながらにじり寄って来るっ!!
「えっと、あの……そのっ…んッ……」
彼の圧に負けた私は、
覆い被さるように迫って来る彼から逃れようと
そのままラグの上に倒れ込んだ………はず、なんだけど?
あれ?
どこも痛くない。
恐怖のあまりぎゅっと閉じた目を恐る恐る開けると、
彼の美顔が目の前に!!
しかも、私の頭が床にぶつからないように
しっかりと彼の手でキャッチされてるっ/////
「危なっかしいやつだなっ」
「ごっ……めんなさいっ/////」
頭に添えられた手が、ゆっくりとラグの上に置かれた。
そして、再び万事休す―――。
「っ//////」
「ミニトマトみてぇ」
「//////」
だって、超カッコいい慧くんが目の前にいるんだもん。
私の顔の両サイドをロックする形で手をつく彼。
彼の吐息が頬にかかる。



