涼と手を繋いで海沿いを歩く。 「寒くないか?」 「うん、大丈夫」 涼がいつもより優しい気がする… 「杏、危ないっ!!!」 「へ? うおっとーっ!!!!!!」 涼はあたしの手を強く引っ張り、その反動であたしは腕の中にすっぽり入ってる。 優しいなんて考えていたらいつの間にか涼の手を離し、海に濡れる所をギリギリに歩いていたのだ。