それは、何度も繰り返される。 決して深くはしない。 短くキスをし、また唇を重ねる。 深くなってきそうになったら唇を離す。 ……今日はどうしてこんなキスなの? あたしはいつものようなキスが欲しくなったのか、先生の首に腕を巻きつけ自分に密着させた。 「杏?」 「せん、せ、」 「足りないの?」 あたしは顔がポスト並に赤くなったのを感じた。 先生は得意の意地悪笑いをして、いつものような激しいキスをしてきた。