「杏、なんかいい匂いするねー」 「ふへへっ笑 今日は涼の誕生日だから、あたしが夕食作ったの!」 「杏が!?」 「うん、そうだよー」 「ちゃんと食えるものだよな?」 「うわっ、失礼な! 美味しいですー」 あたしはほっぺを膨らまして腕を組んだ。 「杏ちゃん、怒らないでー」 涼は笑いながら謝ってきた。