「気に入ってくれた?」
「は、はいっ!」
涼は普通って感じの顔だったけど、
あたしにとっては普通じゃないよ!
「それじゃぁ、楽しく過ごしてね」
「あ、ありがとうございます!
もう行ってしまうんですか?」
「ふふっ♡
今回は涼との二人っきりを満喫してほしいのっ♡」
「あ、はぁ」
「こら、茜!」
お父様はお母様を注意した。
「だってー」
「だってじゃないでしょ!
ほら、僕達も部屋に行くよ」
え。
泊まるんですか!?
「そうね。
私たちは離れの別館にいますので♡」
離れの別館!?
涼、笑ってるし!
そして2人は去って行った。

