涼side 家に帰ると杏がまだ寝ていて、朝よりは顔色が良くなっていた。 「涼…」 杏が寝言で俺の名前をつぶやいた。 頭を撫でてやると、微笑んでくれた。 「杏、好きだよ」 そう言って、俺は自分の部屋へ行った。