天を衝く槍



「さて、退治するかぁ」


ラガーが伸びをして、ガサッと何かが擦れるような音がした場所にナイフを投げる。


「ギガァァアッッ」


不愉快な声と、ドッと何かにラガーが投げたナイフが食い込む音がした。


そしてそこからヨロヨロしながら姿を現すウサギ。


私はロンコーネを握った。


ラガーが何処からかサッと短剣を取り出し、再びウサギめがけて投げる。


ザクぅッと肉に短剣が食い込む音がして、とてつもなく耳障りな悲鳴を上げながら、ウサギはよろめいた。


ラガーはその隙をついてウサギとの距離を縮め、肉に刺さった短剣を引き抜く。


ブシュウゥという音共に、ウサギの血が噴水のごとく飛び上がった。


飛び上がった血は、まるで雨のようにラガーに降りかかる。


「………………」


……カッパ…必要かな。


そんなことを思いながら私はウサギを薙ぎ払った。


吹きだす血が私にも降りかかる。


……今度、着て来よう。


私はそう思いながら石突きでウサギを灰になるように突く。


ドバっと水風船が破裂するように吹きだした血が、近くにいたラガーに散った。


彼はそんなことを気にも留めず、素早く、ウサギの脳天に思いきり短剣を突き刺す。


「ゴッ…」


そのウサギはそれだけ喚いて、パンっと灰と化した。


そしてすぐに、ラガーは身を翻して次のウサギに手傷を負わせた。