「あ、俺ら迷子になった!!!」
ギルが思い出したように言い、端末も失くした!!!と笑う。
「それは予想がつくけど、何でこんなとこにいるの」
「あー……いや実は、行く場所間違えて…」
ギルは視線を逸らして言いにくそうに言葉を濁す。
「……二人とも」
ギルの言葉を聞いて何かを察したシロさんが彼らを鋭い視線で射抜く。
「Aliceから逃げるのなら、殺すよ」
それは脅しではなく本気だ。
Aliceから抜け出すのなら、殺す。
シロさんの目がそう言っている。
「お、おっそろしいこと言うなよ~。焦るだろー」
ギルが冷や汗をダラダラたらしながら、シロさんの腰をバシバシ叩く。
「いや…シローなら暗殺部隊じゃなくてもやりかねんだろ?」
ラガーが口角を上げた。
「イヤー!!!ヤメテぇ!俺まだ死にたくないィ!そんでシローの顔が怖いわぁ!」
ギルはまるでオカマのように声を張り上げ、ぶりっ子のようにアヒル口をした。
そしてその顔を見て、ここにいる全員がそれを見なかったことにしたのは言うまでもない。


