ふとジルを見ると、大きく息をついて眉を顰めていた。 傷が浅いのか、血をボタボタと流しながらギャァギャァと喚いているウサギの声が酷く耳障りだったんだと思う。 そして彼は無表情のまま、『これが止めだ』と言わんばかりにウサギの頭を潰した。 ピチョンッとウサギの血が彼の頬に散る。 何故かジルのその横顔が怖く見えた。 「こっち終わったよ」 不意に、東の方へ行っていたリャノの声が聞こえた。 彼のチャクラムには、どす黒い血がべっとりとついていた。