天を衝く槍



「なっ?すごいだろ?」


ギルが目をキラキラ輝かせたまま私にそう言い、二人の元へ駆け寄っていく。


―—……すごい…


私はさっきのを見せられて、自分の無力さを思い知った。


―—あれが戦闘部隊の主力


私も二人の元へ行くと、ジューシローさんは余裕そうに口角を上げていた。


「俺の勝ち、ね」


彼はそう言い、槍を横一直線にして彼の木刀を受け止める態勢をしているヨースケさんの脇腹をツンツンと木刀の剣先でつついた。


「ウぉうッ!!?」


脇腹が効くらしく、ヨースケさんは飛び跳ねた。


そのおかげで、さっきまでの彼のマヌケ顔はどこかへ飛んでいく。


「なっ何すンねん、この阿呆!!!」


「あーもーケンカしないケンカしないー」


啖呵を切るような勢いのヨースケさんをギルが宥める。


だけど私と彼の顔には「助けて」と書いてあった。


チラリとジューシローさんを見るけど、彼は白を切ったように外方を向いていた。


「あああヨースケさんありがとうございます!」


と、とりあえず槍の使い方を見せてもらったのでお礼を言ってみる。


「あ、いやいや構へんよ」


彼はそう言い、パァァッと明るくなる。


―—機嫌治るの早っ