「それより、やんの?」
ギルがワクワクしたように、ヨースケさんに聞いた。
「おぅよ」
ヨースケさんが二カッと笑って、私の方を向く。
「コウガ、よう見とき。槍の戦い方を見せちゃるけ」
「はi」
「マジで!!?やった!!!」
私の声を遮って、ギルが飛び跳ねて喜びを表現する。
「ヨースケ」
片手に木刀、もう片方に木製の槍を手にしているジューシローさんが彼を呼び、槍を彼に渡した。
二人が向かい合って、静かに構える。
「ねぇ…なんでそんなに目、キラキラさせてんの?」
前にアルから教えてもらったけど、ヨースケさんはジューシローさんより弱い筈だし。
力の差は明らかなのに、ギルがワクワクしている理由が分からない。
「なんでって…」
ギルは私の問いに、狼狽えたような表情を見せた。
「いくで?」
「いつでもどうぞ」
ヨースケさんの楽しそうな声と、ジューシローさんの冷静を保っているような声音が聞こえた。
「見たら分かるよ、たぶん」
彼はそう言い、二人に目を向ける。
地面を蹴った二人が私の目に入った。


