天を衝く槍



それから座って話をした後に、ギルが立ち上がって「手合せしよーぜ」と言い出した。


槍を始めて、まだ半年もしていない私がギルと……。


固まっている私に対して、ギルはやる気満々でいつの間にか、私の手に一般的な槍を握らせていた。


彼は服を脱いでタンクトップになった。


左肩からは普通の肌色と赤紫色の肌があって、それはまるで、彼の体に赤紫色の腕を縫い合わせたようだった。


「んじゃ、お手柔らかに」


ギルがそう言い、地面を蹴った。


こんなことは初めてなので、私はどうすればいいか分からず、ただ茫然と立ち尽くす。


ギルが真正面から走って来るので、彼の足を薙ぎ払う。


でも彼は私がそれをするのが分かっていたのかのようで、飛んでかわした。


私は素早く柄を短く持ってサササッと突く。


ギルはいとも簡単に全て避け、私が突いた槍を持ち、クンッと自分の方に引き寄せる。


「ぅわっ!!?」


――あれ、おかしいな


力を入れていた筈なのに、私はギルの腕の中にスッポリと入ってしまった。


「はい、コウガの負けー」


「………………」


――え、早…