天を衝く槍



五月に入った。


桜の花はもう全部散って、葉桜になってしまい、桜の木の下は毛虫のフンで汚れた。


だから、桜の木がある周辺は『毛虫に注意』と看板が立てかけられていた。


私の筋肉痛はなくなり、体が一回り大きくなったような気がした。


マジで男子トイレ行っても『ここ女子トイレじゃないですよ』って言わないかもしれない。


そしてヨースケさんが指南する私の槍の扱いは、だいぶマシになった。


とは言っても、まだロンコーネとフォシャールはお預けだけど。


槍全体の5分の2くらい、扱い方を覚えた。


ヨースケさんのおかげだ。


まぁ、今のところ簡単なヤツばっかなんだけれども。


そして毎週、日曜日は休みだ。


ヨースケさん曰く、体を使いすぎて壊したらいけないから、だそうだ。


そして、この生活には慣れてきたと思う。


だけど、今のところ私はまだアルとガールズトークをしてない。


私が休みの日曜日は、彼女が任務から帰って来る日で、疲れていると思うから話相手になってもらうのには悪いし。


それに友達がなかなかできない。


食堂のおばちゃんとなろうと思っても、彼女は彼女でいつも忙しそうにしてるし。


Aliceの中で女は私とアルだけなのかと聞かれたら、そうじゃないけど、看護師や医師も研究者も、女はいるけれど私が話しかけていい雰囲気じゃないような感じなのだ。


……要するに私がチキンだからアル以外に女友達が出来いのだ。


そして私は、休みだからとは言っても鍛練以外にすることが無いので、毎日のようにトレーニングルームに行く。