天を衝く槍



それから約1時間後。


私はヨースケさんから槍の使い方を教えてもらっていた。


「脇締めろや!」


「持ち方違う!」


「腰入れんかい!」


など言われ、彼が指南する時は、人格がうって変わってまるで鬼のようだった。


私はヒィヒィ言いながら言われた通りにやり、そんなことをしていると時計の針は午後5時を指していた。


そして私がトレーニングルームの壁に掛けられている時計を見たりすると、「やりたないんなら去ねや!」と鬼の形相で言うし。


「それより、イネヤって何?」


なんて聞こうにも聞けなくて、ただひたすらに彼の指示に従った。


このとき私は食堂のおばちゃんが言っていた意味を理解したと思った。


『あなたは明日からハードだから…云々…』


――おばちゃん


今ならその意味が本当に分かります。


ヨースケさん、鬼です。