天を衝く槍



チラリと窓の外を見ると、綺麗な青空が広がっていた。


風が強いのだろうか。


雲の動くスピードが早い。


まるで、時間のように。


あ。


そういえば、私がここに入団してはや3年になる。


「………………………」


―—ほんとに時が経つの、早いなぁ…


なんて考えていると。


「あ、コウガ!」


不意にアルに呼ばれた。


振り返るとアルがトテトテと、彼女が此方に来ている。


「おっかえりーっ」


そしてドゴォッと私に抱き着く。


「うッ」


彼女の頭がみぞおちあたりにヒットした。


「おかえり」


「た…ただいま」


脂汗をダラダラと流している私に彼女がもう一度笑顔で言う。


そんなアルを見て、私は自分の帰る場所があったみたいで、何故かホッとした。


立ち上がろうとすると、ふと廊下の隅にカメラが目に入った。


黒いカメラに赤い録画中の印がついている。


「………………………」


なるほど。


本気で探してるんだ。