天を衝く槍



「三日、四日は任務はないからしっかり休んでね」


ソンジュさんの部屋を出る間際、彼は何故か悲しそうに私にそう言った。


そして私はとりあえず着替える為に自室へ向かう。


「………………………」


『プロヴァーレ探しが始まっちゃって』


私は息を吐いて、彼に言われたことを思い出した。


「………………………」


―—プロヴァーレ探し、ねぇ…


興味は無くはないけど、わざわざ探さなくてもいいと思う。


あの暗殺部隊はただ自分たちの任務をこなしただけで。


……殺人…かもしれないけど。


ここに入る前にヨースケが教えてくれた。


ここから逃げるのなら殺される、と。


ここに入ってシロさんが教えてくれた。


逃げるのなら殺す、と。


シロさんが言った時、そこにはウルノだっていた。


それでも逃げようとした彼に非があるかもしれない。


……だけど、あんな殺し方はないと思う。


あの時、彼の悲鳴は聞こえなかった。


だとしたら、彼が声を出せないように殺すか昏睡状態にして、あんなふうに四肢をバラバラにしたとしか考えられない。


いずれにしろ、ヤなやり方だ。


仲間を殺されて悔しくないのか、と聞かれれば、確かに悔しいし悲しい。


だけど、ルールを破ったのは彼だ。


「………………………」


私は大きくため息を吐いた。


―—結局


私はどちらの味方なのだろう。