《じゃぁ、僕は―—》
「ソンジュさん」
私は通信を切ろうとしている彼を呼び止めた。
《……なに?》
「……………………」
《……………………》
「……………………」
《……………………》
何も言わない私にソンジュさんが息を吐いた。
《……ギルは幼い時に病気で亡くなった友達を何人も見てきたからね》
そして彼は、まるで私がその答えの問いを言うのを分かっていたように、答えた。
「……………………」
《幼い時の経験って、今後ずっと付きまとうから》
彼は「忘れたいのに、忘られない」と付け足す。
じゃぁ、私がすぐに追いつくからって言った時、あんな怯えた表情をしたのは―—
《すぐに追いつけなかったんだろうね》
「っ!!?」
心の中を読まれたのか、それとも私の顔に出ていたのか。
それは分からないけど、ソンジュさんは悲しそうに言った。
「……………………」
《……………………》
それから少しの間、沈黙が続いた。
《…さ、もう行きなよ》
「…はい」
そして通信を切って私は二つの想いを持ち、力強く地面を蹴った。


