「……………………」
「……………………」
「……………………」
って。
ちょっと待て、私。
今、何思った?
なんて思った?
無意識に出た自分の心の言葉にドキリとして、何回も瞬きをしながら空を見続ける。
『コウガってほんとにシローが好きなの?』
ふと、そんなアルの言葉が頭の中を駆け巡った。
「っっ!!?」
ボンッと爆発するように、私の顔から火が出た。
それと同時にビリリと電気が走る。
「ほらコウガもなんか言ってやって!!!―—って、どした?顔真っ赤だけど」
未だソンジュさんとジューシローさんのロボ疑惑の話をしていたのか、ギルが私にそう話しかけ、ぎょっとした。
「……な…なんでもない、から大丈夫…」
私は目いっぱい開いて、左右に動かし、ギルにそれを気づかれないように誤魔化す。
「いや、どう見ても大丈夫には見えねえんだけど…」
「ほんとに大丈夫だから」
心配そうにするギルに私は顔を見せないようにして言うが、それがいけなかったようだ。
「え、ちょ、マジで大丈夫じゃねえだろ!!?」
《え、ナニどうしたの!!?》
まだ通信を切ってなかったのか、ソンジュさんの声まで聞こえた。
「な、なんかコウガがおかしいんだよ!!!まさか新しい病気なわけねえよな!!?」
「違うから!!!私は大丈夫だから!!!そんな心配しないでくださいっ」
「じゃぁ、なんで―—」
《ギールー》
私を心配しているギルの言葉を遮って、ソンジュさんが宥めるように彼の名前を呼ぶ。
《コウガは心配ないから早く帰っといで》
「……ソンジュさんがそう言うなら…」
ギルは眉を下げて、もう一度チラリと私を見た。
まるで真剣に心配する、純粋な子供のような瞳で。
「ほら、暑いから。ね?」
私は少し引き攣ったような笑みを浮かべ、ハタハタと手で扇ぐ。
《ほら、大丈夫だって》
「そう…なのか?」
まるで捨てられた子犬のような表情をして、画面のソンジュさんに聞くギル。
「……………………」
少し、どうしてそこまで病気かもしれないということにつっかかるのか気になった。


