天を衝く槍



-----ピピッ


そんな気まずい私達の空気を破ったのは、各々が腕につけている端末から発された音だった。


《聞いて聞いてーっ!!!》


画面に映し出されたのはヤケにハイテンションなソンジュさん。


彼はどうやら病室にいるようだ。


《見てみて!!!あ、てか、聞こえてる?》


反応がない私達を不審に思ったのか、彼は近づいて画面いっぱいに映る。


「聞こえてるけどn―—」


《ジャーン!!!ジューシロー復活!》


ちゃんと繋がっていると分かったソンジュさんは、ギルの言葉を遮って言い、ベットにちょこんと座っているシロさんを映した。


ボーっとしていて、眠たそうだ。


―—生きてる


シロさんが、起きてる。


私は彼が生きていると知り、全身の力が抜けるような感覚に襲われた。


そして押し寄せる、安心という暖かい波。


「マジでぇ!!?」


フラフラしそうになるのを、嬉しそうなギルの声が制した。


《ほんと、ほんと》


困った子だなぁ、と親のように言うソンジュさんがクスリと笑う声がする。


「いや、ソンジュさんのことだから、シローに似たロボとか作ったんじゃ―—」


《どんだけ信用ないの、僕!!?》


画面を噛みつくように見るギルにソンジュさんが吠えた。


《ジューシロー、なんでもいいから何かしゃべってくれない?》


ソンジュさんが、ギルが信じてくれないんだけど、と付け足す。


《…………………》


シロさんがソンジュさんを見て、私達を見る。


「…………………」


「…………………」


《…寝てもいい?》