「元気にしてんの?」
キールが再び同じことを聞いた。
「さぁな」
相当イラついているのか、ギルは言葉を吐き捨て、息を吐いて腕を組む。
「ナニそれ?」
彼は仲間の状態も知らないのかと、私達を馬鹿にしたように見て、クスクスと笑う。
「…………………」
何あいつ。
ものすんごい腹立つ。
「あなたの所為でまだ病室です」
なんか負けたままのような気がして、私は反抗するように苛ついた声で言う。
それを聞いたキールは首を傾げ、ギルは私を睨んだ。
「余計な情報をくれてやるな」
ギルは焦燥感に駆られたように言い、眉を顰める。
彼はドラマとかでよくある、部下がとんでもないことをやらかしたことを知った上司の顔をしていた。
「病室?まだ入院してんの?」
キールが訝しそうな顔をして、尋ねる。
「20日くらい経ってんのに?」
「……………………」
私は黙っていた。
キールは私達が何も言わないことを肯定と捉えたのか、全て謎が解けた探偵のような顔をした。
「そろそろガタが来たってことか……」
そしてニンマリと笑った。
まるで熟した柿の実を食らう前のカラスのように。


