天を衝く槍



-----ビシャッ


私が斬りつけたウサギの腹から、赤黒い血が飛び出す。


「おぉッ」


そして少し距離をとって、助走をつけて一気にウサギの頭を狙う。


≪ギャギギッ≫


唾をぶちまけながら、腹を斬られてうずくまっているウサギが吠えた。


きっと前の私なら、臆することなくに目の前の敵を葬れただろう。


私はそんなことを思って、そのウサギの脳天を突いた。


パァンと灰と化してしまった仲間を見て、ウサギは私に猛攻を仕掛けてくる。


私は変わらず一匹ずつ確実に倒していくが、その度に思い出されえるのだ。


ぐちゃりとした音が響く度によみがえるのだ。


≪ギギャァッ≫


ウサギが牙を向けて吠える姿を見る度に思い出されるのだ。


―—あの恐怖が


私はそれを振り払うようにウサギを倒していく。


私にはこの道しかないのだ。


学歴も資格もあまり持ってない私には、この道しかないのだと。


そう自分に言い聞かせて、余計なことは考えないようにして、ウサギを葬っていく。