天を衝く槍



-----キャィンッ


私が処置の最終段階に入った時、上の方でそんな金属音が小さく響いた。


「っそ!!!何やってんだよ、アイツら!!!」


ジルが私がいる屋根に上ってきて叫び、ペッと血が混じった唾を吐いた。


「ジル!!!」


彼の顔にはさっきまでなかった小さな傷があったり、ところどころ服が破けていたりしていた。


「う゛」


「!!?」


ガシャンッという大きな音と共に、さっきまで空で男と火花を散らしていたらしいヨースケが屋根に叩きつけられた。


幸いにも、貫通して屋根の下の家の中に入ることはなかったが、彼の苦しそうな息遣いが聞こえた。


そしてすぐに落ちたヨースケを狙っていつの間にか、現れた男が鎌を振る。


-----ガキィンッ


「どういうつもりだ。ルール破んじゃねえよ」


ジルがその鎌を受け止め、低く唸る。


―—…ルール?


私は疑問を持ちながらシロさんの処置を終わらせて、巻き込まれないよう彼を背負う。


「……っ…」


その途端、背筋が凍った。


ブワッと汗が噴き出して、ドクドクと心臓が脈を打つ。


何故かカタカタと震えだす私の手で、確認するように彼の手に触れる。


―—やはりそうだ


気のせいなんかじゃない。


「…冷たい」