天を衝く槍



陸に着いたのはそれから2日後のこと。


今回も改良されたウサギに会うわず任務を終わらせ、一息ついた時だった。


-----ピピッ


突然そんな音がして、腕に着けている端末から焦っているソンジュさんが映し出された。


《真っ直ぐ西に行って!!!》


何を焦っているのか、全くわからない。


いや、西に行けって言われても。


「コウガ!」


理由が分からなくて茫然としている私にジルが叫ぶ。


彼はノロノロしている私が気に喰わないらしく、怒っているようだ。


理由は後で聞くとして、私は彼らに急かされるままに地面を蹴った。


《とにかく急いで!》


画面の中のソンジュさんが祈るように叫ぶ。


「分かってらッ」


ジルが、これでも急いでんだよとでも言いたげな顔をして言った。


「何があったんです?」


なかなか急ぐ理由を言わないソンジュさんに私は聞く。


彼が無意味に急かすわけがない。


この近くで何かあったのだろうか。


「二人とも、Lunaが襲ってきたっていう話は知ってるよね?」


彼の焦りが声をから伝わってくる。


どうやら状況はかなり悪いらしい。


「ヨースケ達が危ない」


―—え


ソンジュさんはそう言い、ジルは小さく舌打ちしてスピードを上げた。