天を衝く槍



その後、ここの地域は日が沈むのが早い為、もう辺りは夕暮れになっていた。


だから今日は泊ることにした。


ここでも気づかなかったことが一つ。


4人以下だったら3割で泊れた。


ウルノ達がいた時は5人だったからラガーが全額払ったらしい。


…ていうか私、給料とかあるのかな。


一度も見たことないんだけどなぁ。


なんて思いながら外に出て、ホテルの目の前にあった噴水の縁に座る。


流れる水の音が聞こえる。


そういえば、なんだったんだろう。


あの胸の痛み。


「おい、ボウズ」


そんなことを考えてぼんやりしていると、ふと野太い男の声が聞こえた。


足音も3人か4人くらい。


「どうした、ボウズ。ママンに追い出されたか?」


彼らはケラケラと笑う。


「………………」


この人たちもしかして私に話しかけているのだろうか。


キョロキョロと周りを見るけど、ここには私とこちらに歩いてきている男4人しかいない。


「お前だよ、ボウズ」


男はそう言って私の目の前に来て言った。


「………………」


私はそれを聞いて愕然とした表情を浮かべる。


私、とうとう男にしか見られなくなってしまった?


嘘でしょ…っ。


私の頭の上にタライがドギャーンと当たったのかと思うくらいの衝撃を受けた。