「き…今日は大人しいね、なんか」
「え?」
私はそっちの方が気になった。
予想通り、ギルはものすっごい驚いたような表情を見せる。
「なんか、あった?」
私がそう聞くと、彼はあからさまに目を泳がせて狼狽した。
「コウガにそんなこと言われるとは思ってもみなかった」
まるで行動でそう言っているようだ。
「いーやぁ?まっさかー」
それなのにギルは必死にそんなことはないと否定する。
「こう見えても俺、20だからさー。そんなコドモ扱いしないでくれるー?一応コウガより年上だからね、年上」
彼はプウッと頬を膨らませ、まるで小さな子供のような口調で言った。
私は彼のそんなご尤もな言葉に少し笑った。
「……で、話ってなに?」
ギルは思い出したように言って、本題に入るよう促す。


