「まぁ、いいわ。ここに人間はいないようだし」
そう言って彼女は西の方へ行ってしまった。
「……………」
―—何なんだ、あの人は
私たちは彼女が何処かへ行ってしまった方を見て、ラガーが呟く。
「つーか……Lunaのこととか、あんなにベラベラ喋っていいもんなのかよ」
彼は、俺ら敵同士なのにと付け足し、半目になる。
「………………」
「………………」
「………………」
「………………」
ごもっともな意見だ。
「泊ろうぜ、眠い」
ラガーがササッと歩き出す。
「お、ラガーのおごりで?やったー!!!アリガトーございマスッ」
「いや、違」
ラガーはそんなこと一言も言ってないのに、ギルはラガーにおごってもらう気満々で、楽しそうに皆に言う。
「ねー聞いて聞いて!!!今日ラガーがホテルに泊っていこうって!!!ラガーのおごりで!」
「いや、言ってn」
「あ、じゃぁ、お言葉に甘えて」
ウルノがギルの悪ノリに乗っかったとは思えないほどの爽やかな笑顔でラガーにぺこりとお辞儀をした。
「ちょ、」
「あ、ラガー。足の心配ならしなくていいからなっ」
さっさと話を進めていくギルに、ラガーが吠えた。
「俺の話聞けや!!!」


