天を衝く槍



それから私は身を滑らせて落ちていくロンコーネを手に取り、そのままズザザァァとボーリング玉ように地面を滑った。


顎と胸が擦れて痛い。


……体のクッションになるほど大きな胸は持ち合わせておりませんが。


≪ガァアアっ≫


立ち上がろうとすると、先ほど私が載っていたウサギが突進してくる。


まるで「てめえ運賃払わねえつもりか!」とでも言いたげに。


ここでコイツを薙ぎ払っても勝ち目はない。


だけど、さっきのようにコイツと激突すると前の二の舞になる。


私は粉々になった岩の欠片を投げ、ウサギが首振ってはたいている間に横から脳天ぶち抜く。


「!」


予定だったのに。


「え、嘘!!?」


≪ァァアアァッ≫


このウサギは私が投げた岩のかけらなんて、ものともせずにそのまま私に突っ込んできやがった!


とにかく私はコイツの横顔から脳天をぶち抜きたい。


私は逃げる足を止め、ウサギと向き合う。


「はッッ」


とりあえず前足の右足にロンコーネを引っかけてそのまま引いてみる。


-----ブチブチィッ


≪ァぁァァアアアッッ≫


そんな音がして足が取れ、血が滴り落ちる。


私はウサギの足がついたままのロンコーネを使って、ハンマーのようにウサギの頭を殴る。


フラついたウサギの隙を逃さずに、私は石突きで脳天を衝く。


漸くウサギがパンっと灰になった後、私は外に逃げ出す別のウサギを見つけ、追いかけた。