私は痛みに耐えながら片膝をつく。
……さて、これからどうする?
私の相棒はあっこで岩と仲良くしてるし、たとえロンコーネがあってもこんな狭い場所じゃ、またさっきのように岩に捕まってしまう。
ウサギの巣でよく分からない場所で闘ってるギル達に端末使って、へるぷミー!なんて言えない。
一緒に入ってきたウルノはどっかに行ってしまったし。
≪ガァァキィイアアッッ≫
痛くなくなったのか、ウサギが叫びながら私に突進してくる。
どうする?
そんな焦る私の耳に、ギルのヒャッホー!という楽しそうな声が届いた。
「………………」
まだウサギの上に乗っかって戦ってんだ…。
そう思って私は少し苦笑する。
「ウサギの上、ね」
…ウサギの、上。
そうか!
私の頭の中で何かが弾けた。
≪シャァコオァッッ≫
私はギリギリまでウサギを引きつけ、タイミングを見計らってウサギの鬣を掴んで、ギルと同じようにウサギの背に乗る。
≪オシャエェェオォッッ!?≫
どうやらウサギは背に乗られるのが嫌なようで、暴れだし私を振り落とそうとする。
「ぅおっ!!?」
だが、私も振り落とされまいと鬣を思いっきり掴み、ついでに千切る。
そして馬のようにウサギの腹を思い切り蹴る。
我ながらにすごいと思う。
こんな状態でウサギの腹を蹴るとか。
なんて感心する暇もなくて、ウサギはギャァギャアと喚きながら私の相棒が挟まっている岩に激突する。
≪ァァアアアッ≫
五月蝿くて嫌な声が劈く。
もう一度その岩にウサギが頭をぶつけた時、私のロンコーネが宙を舞ったのが見えた。


