彼女のattitude ~学園・非公認的恋愛~

シキはさわやかに笑ってるんだけど。

「その発言、ちょっと、コワイよ……」

「そうかな?」

「うん。……でも、ピアスつけてたら、早坂また調子乗ってるとか言われて、ますます孤立しちゃいそう」

「……桐、孤立してんの?」

シキが、ふっと真顔になる。

うわ。
無意識のうちについ零してしまった。

「あ、違うの、今のは言葉のアヤっていうか。ちゃんとね、仲良くしてくれる子もひとりはいるから!」

焦って弁解したけれど。

「ひとり……、だけ……?」

完全に墓穴――。

「でっ、でもね、平気だよ。家族は優しいし、その子も居るし、こうやってたまにシキと喋ったりで、それなりに楽しんでるんだから」

何を言っても言い訳にしかならなくて、相変わらずシキの表情は固い。
協調性のない子なのかな、って思われてるんだろうか。
当たらずといえども遠からず、ってとこではあるけど。