彼女のattitude ~学園・非公認的恋愛~

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「今朝、ガッコ行ったら、女子たちがあることの話題で騒いでたんだよね」

夕食後、葵は約束どおり部屋へやってきた。
わたしはベッドに、葵は勉強机の椅子に座り、向かい合って話をはじめたところだ。

「まさか、それが桐のことだとは思わなかったけど」

そう言うと、大きくため息を吐いた。

「葵は……例の結束書のこと、知ってたんだ」

「だいたいはね。首突っ込んでも碌なことなさそうだから、関わらないようにしてたけど」

わたしの噂は中等部までまわって、葵の耳に入ったらしい。

「まあ、聞かれるよね。それってお前と一緒に住んでるっていうイトコじゃないのかって。なにか知らないのかって」

「……ごめん」

「それは別にいいって」