◆ ◆ ◆
「今朝、ガッコ行ったら、女子たちがあることの話題で騒いでたんだよね」
夕食後、葵は約束どおり部屋へやってきた。
わたしはベッドに、葵は勉強机の椅子に座り、向かい合って話をはじめたところだ。
「まさか、それが桐のことだとは思わなかったけど」
そう言うと、大きくため息を吐いた。
「葵は……例の結束書のこと、知ってたんだ」
「だいたいはね。首突っ込んでも碌なことなさそうだから、関わらないようにしてたけど」
わたしの噂は中等部までまわって、葵の耳に入ったらしい。
「まあ、聞かれるよね。それってお前と一緒に住んでるっていうイトコじゃないのかって。なにか知らないのかって」
「……ごめん」
「それは別にいいって」
「今朝、ガッコ行ったら、女子たちがあることの話題で騒いでたんだよね」
夕食後、葵は約束どおり部屋へやってきた。
わたしはベッドに、葵は勉強机の椅子に座り、向かい合って話をはじめたところだ。
「まさか、それが桐のことだとは思わなかったけど」
そう言うと、大きくため息を吐いた。
「葵は……例の結束書のこと、知ってたんだ」
「だいたいはね。首突っ込んでも碌なことなさそうだから、関わらないようにしてたけど」
わたしの噂は中等部までまわって、葵の耳に入ったらしい。
「まあ、聞かれるよね。それってお前と一緒に住んでるっていうイトコじゃないのかって。なにか知らないのかって」
「……ごめん」
「それは別にいいって」
