初恋*

『『ありがとうございました。』』


黒板消しに向かって、歩いてた。


『和泉~っ、俺の質問は無視か?(笑)』

『…へ?』

『だーかーら、次の土曜日空いてるか?(笑)』

『ぁ、うんっ、空いてるよ?』

『なら、遊ぼーぜ♪(笑)』


私は人生で初のノリで遊ぶことをしました。


『…ね、次の土曜日遊ばない?』

『…ぁ、その日はダメなんだぁ。』

『恭華が断るなんて珍しいね。どうかしたの?』

『ちょっと先約が…』

『バカ、立夏。察しなさいよ。デートよ。』


で、で、デートなんて!そんなっ…


『ま、頑張るんだよ、恭華。』

『千華ちゃん…。』


千華ちゃんの手は暖かくて、すごく安心した、


『ね、その相手って誰なの?』

『ぁ、快里ちゃんは知らない方が…』

『知らない方がいい?ってことは…優磨?!』

『ち、違うの!大丈夫だから!』

『……ほんとに?』


すねた顔で私を見る快里ちゃんがかわいくて、つい笑ってしまった。