初恋*

1限目は現国か。
とりあえず、準備しよ。


キーンコーンカーンコーン。


授業が始まって十分。
もう眠たくなってきた。


コンッ

って。
なんだろ。


手紙?


『寝るなよ。(笑)
仮にも俺ら日直だぞ。
なぁ、今度の土曜日空いてるか?』


それは梶原くんからの手紙だった。
パッと梶原くんのことを見ると、てを振ってきた。

かぁっと顔が赤くなって、照れてると。


『…和泉。お前何に照れてるんだ?そんなに
にやけるなら、黒板に漢字書いてみろ。』

『…すいません。』


現国の政木先生苦手なんだよな。
いつも、嫌みっぽくいってくるからな。


でも、私はあくまでも"できない私"を演じてるだけ。

先生は騙されてて私をバカな生徒と思ってるけど、ほんとは軽々そんなのやってのけられる。


今度の定期テストが楽しみだな。(笑)