初恋*

『…二人ともみっともないわよ。』

『千華ちゃんっ。』

『はいはい、恭華も喧嘩くらい止められるようにならないと。』


安藤千華。
私の友達。

いつもしっかりしててたよりになるの。

なんか、前は梶原くんが好きだったみたい。


『ちょっとー、私の恭華を怒んないでよ~っ!』

『ちょ、立夏。』


橘立夏。
私の幼馴染み。

いつも、私に甘いって千華ちゃんに怒られてる。


『お前ら集まるとほんとにうるせーのな。(笑)ま、和泉はうるさかないけど。』

『なによぅ。いいじゃない。仲良しなんだから。』

『と、とりあえずホームルーム始まるから座ろ?』


私はみんなに言って席に座った。
隣は大人しめの男子。


『…おはよ、和泉さん。』

『長谷川くん、おはよ。』


長谷川雄大。
クラスでも目立たない方の男子。

でも、私は好きな方にはいる部類だと思う。


ま、それはおいといて。
これから、大変になりそう。