初恋*

『なに?快里ちゃん、』

『あのさ、付き合ってること優磨にいって良かったの?あんたら、別にお互いにまだ気持ちがない訳じゃないでしょ?』

『うーん、まぁそうだけど。でも、梶原くんは私には興味ないだろうし。』

『あんた、恋愛してんだから、もっと乙女になりなさいよ。(笑)』


私はあまりにもあっさりしてるから、ほんとに好きか疑われてしまうことも多々ある。


『ま、いーよ。とりあえず大丈夫だって。』

『ぁ、快里に恭華じゃんっ!(笑)』

『立夏。』

『私も髪整えに来たんだぁ。ぁ、恭華好きなひといるの?』

『ぇ、いないよ?』

『いっとくけど、優磨のことが好きなら、私、応援できないよ。』


立夏なにいってるの?

『千華の方がずっと前から好きだったんだから。』


千華?
そっか、立夏は千華の味方なんだ。
快里ちゃんが私の味方であるように。


『ま、そーゆうことだから。(笑)』

『ぁ、うん。』

初めて立夏のことが怖く思えた。


『恭華。気にすんな?』

『…快里ちゃん。ありがと、』

『いえいえ。』


私たちはトイレを出て教室に戻った。