初恋*

『恭華?』

『熱でもあんのか?』


心配そうに覗いてくれる二人。
だけど、私はそんなことさえも苛立ちを覚えた。


『…るさい。』


私は黙ってトイレに行った。
教室ではザワザワしていた。

こんな怖い恭華ちゃん見たことない。誰かがそう言った。


所詮みんなそう。
ちょっと違ったら離れてくのよ。



『…はぁ。』

『大丈夫?相当落ち込んでるみたいね。』

『…快里ちゃん。』



快里ちゃんは頼りになるし、相談してみようかな。