程なくして俊さんが来ると、彼は当たり前のように喫茶店の代金を払う。店を出ると、他人のようによそよそしく離れて歩く二人。 逆に違和感があるとか、怪しいとか、そんな風に感じているのは私だけなのだろうか。 ホテルに入ると、俊さんがタッチパネルで適当な部屋を選ぶ。 私は慣れたように操作する俊さんの様子を見るのが嫌で、いつも目を逸らす。 部屋に入り、二人だけの空間になってやっと、緊張感が幾分が和らいだ。 どうして私まで、こんな緊張しながらホテルに入らないといけないのだろう。