「おはよう、朱里っ!」 「早苗先輩も、おはようございます!」 森先輩の隣で優しい笑顔を向けてくれている彼女、早苗先輩も同じくブラスバンド部でクラリネットを担当している。 そして、森先輩の彼女、その人だった。 そう、私の恋は、気持ちに気が付いた時点で、既に叶わぬものだと決まっていたのだ。