いつもどおりにくる朝。
なにもかわっていなく今日も朝からにぎやか
「ピピピピッ・・ピピピッ・・」
「うっさいなぁ~・・」
私は篠田かず。現在中3で毎日目覚まし時計に起こされる女の子。
「・・ピピピッ・・」
「・・・。うわっ!こんな時間!」
時計をみれば7時をまわっていた
「なんで起こしてくれないの!」
「起こしたのにあんたが起きないからじゃない」
「そんなの覚えてるわけないじゃん!寝てたんだから・・」
「それはあなたが悪いでしょ!それに・・」
朝から親に注意されるのが嫌でわたしはすぐ家を飛び出した
「いってきます!」
急いてバス停に行くといつものメンバーがそろっていた
「かずが寝坊ってめずらしいね」
「うん。いつも早く起きてるんだけどさ・・」
「昨日の事が原因?」
「うん・・。まぁね・・。」
バレンタインの日に、
自然消滅しそうな彼氏・吉村雅(よしむら みやび)にチョコ渡して気持ち伝えたままで返事を聞いていなかった
そして昨日のホワイトデー、雅に呼ばれ話をしてくれた
雅とは幼なじみかのような仲で付き合ったのは隣の席になったのがきっかけ。
雅の家は恋愛禁止の厳しい家だったからメールはこっそりしていて、親にばれたらいけないからメアドも男子の名前で登録してくれていた。
女子のアドレスも私だけしか登録していなくて、本当に大切にしてくれていたんだと思う。
そんな雅と仲が悪くなったのは去年の11月
いつものように言い合いしていると
「うっわキモ―イ」
「キモい言うな!」
この頃はおふざけなのか悪口が多い
キモイとかウザいとか
でも・・この言葉だけは言ってほしくなかった。
「お前1回死ね笑」
最悪
彼女に死ねって言うなんて・・
その時から私は雅との壁を感じた
私のことが嫌いだから?
それともからかってるの?
いつもなにか変なこと言われても流していた私でもその言葉は傷ついた。
それから私は雅と話さなくなった
私は他の男子と話すようになっていて、悩みがなくなったせいか泣くこともなかった
悲しさも苦しさも・・
でも・・楽しい事がない。
学校行く楽しみ。それは雅に会えるから
学校に行く嬉しさ。それは雅と話せるから
毎日が楽しかった・・はずなのに。
「ごめん。」
きっぱり断られてしまった。
「いまはつらいかもしれないけどまた新しい恋さがそーよ!」
「でもさぁ~・・・」
「少しずつでいいんだよ。かずのペースでね!はるも応援するよ!」
そう言ってくれたのは私の親友の小沢はる。はるには彼氏がいて今8ヶ月以上いってるらしい。そういうカップルが・・今では羨ましすぎる!
「はるはいいよねぇ~いい彼氏いて」
「うちらも色々と大変なんだよ~喧嘩するし」
「喧嘩したってすぐ仲直りするしょ!」
「まぁそうだけどさ。それより早く機嫌直すんだよ☆」
できたらね・・。
