君だけに〜




女はそういうと、俺の横を通りすぎ屋上を出ていった。


俺は女が屋上を出ていった後も、呆然と立ち尽くしていた。

…意味が分からない。あんなヤツに俺の何がわかる。

そしてあの言葉



俺には全然わからなかったが、俺はさっきの言葉の意味が、気になって仕方がなかった。



それに、さっきの女…



気になって仕方がない

女が気になるなんて、俺には初めてのことだった。