そっと布団をめくると、顔を真っ赤にした、でも抵抗しなくなった優がちょこんと座っていた。

俯いたままの顔を覗き込む。





「おはよ」

「……」

「身体…辛くない?ごめんな、初めてだったのにあんま優しくしてやれなかった」




無言でプルプル首を振った優。
そのまま、俺の首に腕を回してくる。





「優しかった。優しかったよ……」






じんわり幸せが込み上げてくる。
その思いを噛み締めながら、優を抱きしめる。






「ねぇ…」

「ん?」

「私……まだ臭う?」

「……まだ気にしてたのか?」

「だって…っ」

「………じゃ風呂入るぞ。一緒にぃ♪」

「えっ、今更!?……っきゃぁ!」






全裸の優を軽く布団から引っ張り出すとそのまま風呂場に抱えて行った。
暴れてもムダムダ~♪









チャポーン……






「う~っ……」

「こら、拗ねるな」





全力で抵抗する優を完全無視で、頭のてっぺんから足の先までくまなく洗ってやったさ。
そして一人満足しながら一緒に湯舟に浸かってる最中。





「……の?」

「何~?」

「なんでさっき入らせてくれなかったの?せめて綺麗にしてから……」

「そんなの……」





優を引き寄せて、しっかり水を弾いてる弾力のある肌を堪能しつつ、全身すっかりシャボンの香りに満足しながら、耳元に囁いた。




「途中で止めらんなかったんだよ。ホントは臭い消すのに先に風呂入れる予定だったのに。なのに、あんな可愛い顔で『もっと…して』何て言われたら、理性が持ちませんよ、いくら俺だって」





後ろ向きでも分かった赤くなった耳をぱくっとくわえてやった。
ぴくっと身体が反応する。




「優は触ったとこ、全部反応するから面白い♪」

「そんなの……良ちゃんだけよ。他の男の子達は気持ち悪いだけだったもの」

「そっか……嬉しい」





うなじにチュッと口づけながら、いつの間にか良ちゃんと呼ばれることに幸福を噛み締めていた。