何故か紙袋の服はSサイズ、7号のものだった。



「優、これに着替えろ」


選んだ服を手渡す。



「じゃ部屋の外に居るから終わったら呼べ」

これ以上したら警戒される。今回はあっさり部屋を出る。惜しいけど。


部屋を出て、携帯を取り出す。ある人にある事を頼むため…。




五分後。


「い、いいです」



-ガチャッ-



「………よく似合ってる」


選んだのは黒の膝上のシフォンワンピ。ベルスリーブの大人っぽいデザイン。



「これなんだか身体にピッタリしてて……恥ずかしいです。丈も短いし」
「あたりまえだろ。ジャストサイズ選んだんだから」



ジュエリーケースの中からゴールドのクロスとコロッとしたハートの二本のプチネックレスを選んで優の首につける。



「なんで私のサイズ……」
「さっき触ったから」
「………」



優の動きがピタッと止まる。



「………ただの性欲なのかと思っていました」


ただのって……俺は野獣か!?



「単に欲に任せて襲うならとっくにしてるっつーの。大事にするって言ったろ?優のペースに合わせる覚悟はしてるし」



同じくゴールドの極細のニ連のブレスを手に付けてやる。



「誤解してごめんなさい」
「別に。そう思われても仕方ない事今までしてきた訳だし」



優を抱き上げる。


「飯食って出掛けるぞ」


自分の出かける準備も手早く済ませる。今日は優に合わせて、白のシャツに黒系の上着ダメージジーンズでまとめた。


トーストとハムエッグとサラダとコーヒーの簡単な朝食を済ませて、優と外出。


「………これは?」
「あ?バイクだけど?」




マンションの地下駐車場に停めてある俺のバイク。ちょっと遠くに足のばさなきゃなんないから。
優はスカートだけど………ま、なんとかなるだろ。



「無理……無理です」

-ドルルン!……-



「平気。見えないから怖くない」
「私スカート……」
「行くぞ」



-オンオンオン!…-