「私…諦めないよ。誰に何言われたって」 耳元で何か囁かれて、一瞬緩んだその表情に胸をときめかせながら、しばし時が経つのも忘れてその姿を眺めながら心に決めていた。 そんな私に転機が訪れるのは意外とすぐだったんだけど。この時はまだ知らない―――