私が真っ先に向かうのは教室。
前々から気になってる事があるから。
それはね、空。
私、中2の始めの式典ぐらいから空に興味あるの。
青く澄んでて、キレイで。
どこか心ひかれるんだよね。
でも何故か悲しい気持ちになったりして、吸い込まれちゃいそうなんだよね。
そんな事を思いながら教室のベランダへ向かい、空を眺める。
これが私の日課。
私の心が吸い込まれそうになる寸前、携帯のバイブが鳴った。
慌てて取り出すと、お父さんだった。
『はい、もしもし』
「苺梨?」
『うん。どうしたの?』
「迎え。バス停の側で待ってるから」
『ふぇ!?あ、わかった今行く!!』
電話を切ると、私は全力失踪でバス停の側に止まってる車へと向かった。