>
《苺梨side》

爽やかな夏風、初めての場所、
ドキドキの新学期。
私は今日、中2の1学期を向かえます!!

『行ってきまーす!』

私は玄関のドアを開けると同時に飛び出した。
そして口にガムを放り込むと、全速力で走った。

向かう先?
決まってんじゃん。学校だよ♪

『あぁ~ん、どうしよ!遅刻しちゃう~(>_<)』


そう言いながら速度を上げた。

全く…こんなコトなら目覚ましかけときゃ良かったよ…(泣)


『げっ!後3分で始まっちゃうよ!!急がなきゃー!Σ(ノд<)』


急いで階段をかけ上がり、バンッと壊れそうな音を立ててドアを開けた。

『せっセーフ…』


私のため息の後にどっと、みんなが爆笑していた。

そんな笑わなくてもぃぃでしょ!?
私がちょっとむすっとした顔をすると、

「苺梨ー。今日もお疲れ様(笑
 今日はいくつの交通渋滞を起こしたの?」

『ちょっ、ちょっと何言ってんの!!交通渋滞なんて起こしたことないもん。』

「はいはい。」

くすっと彼女は笑った。

私の名前は、七原 苺梨(ななはら まいり)
極普通の中2の女の子です♪

そして、この子は原野 実祐(はらの みゆ)
私の一番のお友達だよ♪

「おーいHR始めるぞー」

『げっ担任だ』

「うん。後でね」