広場につくと、予想通り桜が綺麗に咲き誇っていた。 花吹雪のように降ってくる花びらはノアの体や俺の髪に乗っかっていく。 楽しそうに花びらと戯れるノアをベンチに座って見ている。 ふと、広場を見渡すと俺と同じ制服を身に付けた女がいた。 身長的に一年かなと思ったが雰囲気が年上のよう。 気になって見ているが、そいつは一向に動く気配がない。 マネキンのように、ずっと降り注ぐ桜を眺めていた。