俺達の学園戦争~始~

「よかった!
私、こっちの地域の学校初めてで…」


困ったような顔。


「そういうことならこっちのことはなんでも俺に聞いて。」


「ありがとう、すごく助かります!」


輝いたような笑顔。


彼女の表情の一つ一つが可愛くて、とてもタメだとは思えない。


この町は小学校は多いのに中学校、高校が少ない。


だから俺は隣町の松葉中という学校に通っていた。


桜一高は中学校と違って、俺の家の近くにあるのだから、一高の何人かは隣町からくることになる。