だから聖亜があたしの編みかけのマフラーをほめてくれた時は、うれしかった。 なのに素直にありがとうって言えない。 「あたし、こういうの得意なのよ」 「意外…」 「意外で悪かったわね!」 あたしが言うと、聖亜はその綺麗な目で見つめてきた。 「それって…悪いって言ってほしいの?それともあやまってほしいの?」