「はい。どうぞ」 マスターがビールと枝豆をテーブルの上に置いた。 ビールを一口飲む。 はぁー、最高に美味しい! 週末に飲む、ビールはなぜこんなに美味しいのか? 誰か教えて! あたし寺原樹里は。 ここのお店の常連。 通い続けて、早6年の月日が流れようとしていた。 マスターは、一人でこのお店を切り盛りしている。 「しっかし、樹里は毎週来るよな。合コンの予定とかないのかよ?」 マスターが苦笑いしながら聞いてくる。