「爺さ~ん、来たぞ」

「おぉ!来たか、瑞樹!かといって、何も用はないんじゃ」

…ほら、見てみろ。

ロクな用事じゃないじゃないか。

いつものことだけど。

「嘘じゃよ。今日は、真剣な話じゃ。実はな……」

長いから割愛。

「嫌だ」

爺さんの話をまとめると。

幕末行け。

ようするに、タイムスリップしろと。

この話にたどり着くまでに、軽く20分は話していたぞ。

「…なんで、幕末に。っていうか、どうやって?」

聞くまでもないが、一応。